クラッハーは天然甘口ワインの世界的生産者です。1981年に初代アロイス・クラッハーから息子のアロイス・クラッハーがワイン造りを受け継ぎ、現在は3代目のゲオハルト・クラッハーが受け継いでます。1991年が20世紀最大の甘口ワインのヴィンテージとなったことからこの年よりクラッハーのワインは国内外での地位を確立しました。この年ワイン造りは本業となり、以来イギリスのインターナショナルワインチャレンジにおいて「Sweetwine maker of the year」を8回受賞するという快挙を成し遂げました。クラッハーの葡萄畑はオーストリア、ノイジードラーゼ、イルミッツにあります。全長36km、最大水深2mというノイジードラーゼ湖の東側に階段状になっている砂と砂利質の土壌の畑です。湖のまわりには20以上の小さい池があり、秋には朝霧が発生します。それにより葡萄の実にボトリティス菌がつき、この菌は葡萄から水分を奪い、糖度の高い葡萄となります。この特別な環境が甘口ワインを産むのです。